給湯器の選び方

厳しい冬も快適に。宮城県の給湯器選びは、ここが違う!

「冬になると、お湯の出が弱くなる気がする…」

「うちの給湯器、宮城の冬でも本当に大丈夫なんだろうか?」

冬の寒さが厳しい宮城県での給湯器選びは、温暖な地域と同じ基準で選んでしまうと、「お湯のパワーが足りない」「光熱費が思ったより高い」「凍結で故障した」など、深刻なトラブルにつながる可能性があります。

このページでは、宮城県の気候と暮らしに本当に合った給湯器を選ぶために、特に重視すべき5つの重要ポイントを、専門家の視点から詳しく解説します。

【ポイント 1】パワー(号数)は「余裕をもって」選ぶのが基本

給湯器の能力は「号数」で表されますが、これは「水温+25℃」のお湯を出す能力のことです。

注目すべきは「水温」です。冬場に水道水の温度が5℃まで下がる宮城県では、40℃のお湯を作るのに35℃分の温度を上昇させる必要があります。
これは、水温15℃の地域で同じ40℃のお湯を作る(25℃上昇させる)より、はるかに大きなパワーが求められることを意味します。

  • 20号では力不足になることも: 家族の人数が少なくても、冬場のシャワーと洗い物が重なると、20号ではお湯の勢いが極端に弱くなることがあります。
  • 結論: 宮城県のファミリー世帯では、24号が基本。2人暮らしでも、冬場の快適性を重視するなら24号をおすすめします。

【ポイント 2】「凍結防止機能」は必須項目

宮城県の冬は、氷点下になる日も珍しくありません。そのため、給湯器の凍結対策は非常に重要です。

  • 自動凍結予防機能
  • 最近の給湯器には、外気温が一定以下になると自動で機器内部を保温するヒーターや、ポンプを動かして水を循環させる機能が標準搭載されています。
  • 準寒冷地仕様も選択肢に
    より厳しい冷え込みが予想される山間部(栗原市、大崎市西部など)では、さらに強力な凍結防止ヒーターを搭載した「準寒冷地仕様」のモデルを選ぶと、より安心です。
  • 配管の保温工事
    機器の性能だけでなく、屋外の給水・給湯配管に適切な保温材をしっかりと施工することが、凍結を防ぐ上で不可欠です。

【ポイント 3】熱源を考える(ガスか、灯油か)

宮城県では、都市ガス・LPガスに加えて、熱量が高くパワフルな「灯油ボイラー(石油給湯器)」も広く使われています。

  • ガス給湯器(エコジョーズ):
    • メリット: コンパクトで静音性が高い。灯油の残量を気にする必要がない。
    • おすすめ: 仙台市などの都市ガスエリア、集合住宅、設置スペースが限られる場合。
  • 灯油ボイラー(エコフィール):
    • メリット: パワフルで、特に暖房と組み合わせた際の立ち上がりが早い。ランニングコストがガスより安くなる場合がある。
    • おすすめ: 広い戸建て、セントラルヒーティングをお使いのご家庭、ランニングコストを重視する場合。

どちらの熱源にも高効率な省エネモデル(エコジョーズ/エコフィール)があります。お客様の熱源状況とライフスタイルに合わせて、最適なものをご提案します。

【ポイント 4】沿岸部では「耐塩害仕様」も重要

石巻市や気仙沼市、塩竈市、東松島市といった沿岸部では、潮風による「塩害」で給湯器の金属部分が腐食し、寿命が短くなるケースが多く見られます。

  • 耐塩害仕様とは
    潮風によるサビや腐食を防ぐため、本体の外装や部品に特殊な塗装・防錆処理を施したモデルです。
  • 沿岸部にお住まいの方へ
    給湯器を長く安心してお使いいただくために、**「耐塩害仕様」**の製品を強くおすすめします。

【ポイント 5】宮城の冬を理解した業者に依頼する

給湯器の性能を最大限に引き出し、長く安全に使うためには、地域の気候を熟知した業者による、適切な設置工事が不可欠です。

  • 業者選びのチェックポイント
    • 宮城県の気候(特に冬の寒さ)を理解しているか?
    • 凍結防止のための配管保温工事を確実に行うか?
    • 積雪を考慮した設置場所や排気口の位置を提案できるか?

宮城給湯器相談センターでは、宮城県の気候と住宅を知り尽くした専門スタッフが、最適な一台のご提案から、冬でも安心の確実な設置工事まで、責任を持って対応いたします。